スコーンの相棒、クロテッドクリーム。
いろんな味わいの製品がありますが、自分で作るのも楽しくっておすすめです。
今回は鍋・湯煎で作る自家製クロテッドクリームのレシピ・作り方をご紹介します!
動画(後半)
使うのは42~45%以上の動物性生クリーム
クロテッドクリームの脂肪分は60%前後で、バター(脂肪分80%前後)と生クリーム(脂肪分40%前後)の中間のような存在。
高脂肪の牛乳を煮詰めてひと晩置き、表面に固まった脂肪分を集めるのが昔からの作り方です。
今回はなるべく脂肪分の高い生クリームを使って近い状態を作っていきます。
用意するもの
生クリーム(動物性・42%以上)
鍋や容器(大きさは直径18~20cmが目安)
湯煎用の鍋(↑よりひとまわり大きいもの)
生クリームは動物性生クリームで、42%以上の出来るだけ脂肪分の高いものを選んでください。
今回使ったのはタカナシの47%のもの。脂肪分が低いと出来上がるクロテッドクリームも少なくあっさりになります。
容器は鍋に入る耐熱性のものなら何でもいいですが、円形なら直径18~20cm・四角形なら10cm×20cmや15cm×15cmくらいがちょうど良いです。
ボウルでも大丈夫ですが、なるべく平らな容器の方が多く取れるので大きさ違いの鍋で作るのがおすすめです!
作り方
- 鍋等に生クリーム200mlを全て入れ、湯煎用の鍋に底が浸かるくらいの水を張って重ねる
- 中火にかけて湯煎用のお湯が80~90℃くらいになるまで加熱し、弱火に落として80~90℃をキープし続ける
- 温度をたまにはかりつつ、湯煎のお湯が減ったら足しつつ、80~90℃で30分湯煎する
- 30分経ったらそのまま常温に冷めるまで放置し、冷めたら出来るだけ揺らさずに冷蔵庫に入れ半日~1日放置する
- 表面の固まった部分をスプーン等でボウルなどに集め、混ぜれば出来上がり
温度が上がっていくと、表面に膜が張ってきます。これが後に「クラスト」と呼ばれる黄色い部分になります。
温度計があれば80~90℃で、なければ気泡でふつふつと出てきたらごくごく弱火にして沸騰しないように加熱してみてください。
冷やすと上の層が厚くなり、集めて混ぜて均一にすれば自家製クロテッドクリームの完成です!
下に残った生クリームが多少混ざっても大丈夫。あえて混ぜてさっぱり仕上げるのもありです。
コツ・ポイント
- 脂肪分の高い動物性生クリームを使う
- 蒸発しやすく均一に加熱出来るように平らで広い容器を使う
- 沸騰しないくらいの温度をキープする
1~2日を目安にお召し上がりください
(実際はもう少し日持ちしますができるだけ早くがいいですね)。
作った後の残った生クリームで作るスコーン
上に出来たクロテッドクリームを取り除いたあとは、液体状の脂肪分の少ない生クリームが残ります。
牛乳代わりに料理やお菓子作りにお使い頂けるほか、そのままスコーンも焼けますのでレシピをご紹介します。
材料
薄力粉 125g
グラニュー糖 20g
ベーキングパウダー 4g
塩 ちょっぴり
バター 15g
残りの生クリーム 80g
残った生クリームによって、比率で残りの分量を決めると使い切れます!
作り方
- ボウルに薄力粉125g・グラニュー糖20g・ベーキングパウダー4g・塩ちょっぴりを合わせ、冷たいバターを細かめにして加える
- カードでバターを細かく切るように混ぜ、ある程度細かくなったら指先ですりあわせてさらに細かくする
- 残りの生クリーム80gを加えてカードで切り混ぜ、ひとまとめにする
- ラップに包んで1.5cmくらいの厚さにのばし、冷蔵庫で1~2時間以上寝かせる
- 型で抜くかカットしてオーブン用シートに並べ、190℃に予熱したオーブンで22~23分焼く
外はカリッと、中は軽めのスコーン。
生クリームを余すこと無く、自家製クロテッドクリームとスコーンが作れます!
ということで、鍋・湯煎で作る自家製クロテッドクリームの作り方でした。
温度管理は多少手間ですが、それ以外は放置でOK。
自分で作ると舌が贔屓するのか一層美味しく感じますね…笑、ぜひ作ってみてください!
オーブンで作るバージョンは↓