スコーンというとぱさついて口の中がカラカラになるイメージがあって、あまり好きでないという方もしばしば(うちの家族もそうでした)。
最近では単体でしっかり味がついて、パサパサとうよりサクサク食感のスコーンが増えてきたイメージがあります。
スタバのスコーンなど、クッキーの延長のような口当たりですよね。
では、パサパサのスコーンは美味しくないのでしょうか?
クロテッドクリームのためのぱさつき
好みもあると思いますが、たしかに意図せずパサパサのスコーンを食べると顔をしかめたくなります。
でも適度にぱさついたスコーンは、クロテッドクリームとジャムをたっぷり塗って頂くと最高です。
重くなりすぎず粉の風味がより感じられますので、クリームとの調和が最高なんです。
逆にぱさつきもなく単体でしっかり味が決まっているスコーンは、クロテッドクリーム・ジャムをつけると冗長で重すぎる味わいになってしまいます。
例えば当サイトのレシピでも、クロテッドクリームを作ることを前提とした配合、単体で食べることを前提とした配合があります。
こちらはそのままでも美味しく食べて頂ける範囲ですが、クロテッドクリームをつけて美味しさがピークになるように配合を作っています。
ダメなパサパサ
適度なぱさつきはスコーンの個性。
でも中にはダメなぱさつきもあります。
・乾燥、湿気
・小麦粉(デンプン)の老化
乾燥は焼き上がってから蓋などをせずそのまま、1日2日放置してしまった場合。
湿気は常識的な範囲であればあまり気にしなくてよいですが、同じく蓋などをせず湿度の高いところに放置した場合(カビのリスクも上がるので注意)。
以外と周知されていないのは小麦粉の老化で、冷蔵庫など低温で保存してしまうとデンプンが老化しパサパサになってしまいます。
ですのでスコーンは蓋をして常温保存、2日以上の保存が見込まれる場合は密封して冷凍保存がおすすめです(冷蔵庫の温度が一番老化が進んでしまいます)。
ということで、パサパサのスコーンは美味しくない?についてのちょっとしたコラムでした。
乾燥や湿気、小麦粉の劣化が原因のパサパサでなければ、クロテッドクリームやジャムをたっぷりめにつけて召し上がってみてください!